越前さといものモッチリ感が蜜のような煮汁と絡み合う
越前さといもは福井県の奥越エリア(大野市・勝山市)で古くから作られてきた在来種の里芋。地元では奥越里芋と呼ばれ家庭料理の中でよく登場する野菜です。

越前さといも
地元の郷土料理として親しまれているのが里芋のころ煮。越前さといもの一番おいしい食べ方です。
レシピはこちら→ 越前さといも(大野芋)のころ煮 by 農Pro
皮はたわしでこそげ落とすようにします。こんなふうに薄皮が残っているのが正しい越前さといもの下ごしらえ。
ひたひたに煮汁を入れて火にかける。沸騰したら弱火でコトコト煮詰めていきます。
1時間位煮詰めると煮汁は蜜のようなとろみが出てきました。ここで鍋を揺すりながらコロコロと煮汁を絡めます。だから「ころ煮」と言います。
越前さといものころ煮ができあがりました。蜜のような煮汁とモッチモチの食感がたまらなくおいしい。まさに越前さといもだけのおいしさと言えます。
越前さといもの話題をフェイスブックに投稿したところ、越前さといもの地元、福井県の方から「地元では皮をこそげ落としてから天日干しするんですよ」というコメントをいただきました。天日干ししてから煮詰めると表面がカリッとするんだそうです。これはまたおいしそうです!
地元に古くから伝わる伝統野菜、そしてそれを使った郷土料理。すばらしい食文化をいつまでも大切に残していきたいですね。