ローストビーフにホースラディッシュソースという組み合わせは伝統的な食べ方として知られています。その一方で生のホースラディッシュで作るホースラディッシュソースの作り方、というと日本ではほとんど知られていません。そこで今回は海外のホースラディッシュソースのレシピを徹底的に調べ上げ、基本とも言える作り方をレシピとしてまとめました。
ホースラディッシュについて
ホースラディッシュはアブラナ科の多年草で原産地はヨーロッパ南東部です。
ホースラディッシュの歴史はとても古くギリシャでは紀元前から使われていました。13世紀頃にドイツでソースとして魚や肉に使われるようになり、それがイギリスに伝わりローストビーフの付け合わせとしての地位を確立しました。
日本へは明治初期の北海道開拓の時にアメリカから伝わり、生命力の強いホースラディッシュはそのまま野生化し現在に至っています。ホースラディッシュは西洋わさびという名前でも呼ばれています。また北海道では山わさびという名前でおなじみです。
さて、日本に伝わったホースラディッシュですが、刺身にも寿司にも合わないということで一般には全く普及しませんでした。しかし加工わさびの原料としては広く使われるようになり、日本人には欠かせない粉わさびやチューブ入りのわさびはこのホースラディッシュから作られていたのです。
基本のホースラディッシュソース/レシピ
辛み成分が飛んでしまうのを抑えるには
ホースラディッシュをフードプロセッサーにかけた後、蓋を開けたらすぐに酢を加えて全体に行き渡るようにします。ホースラディッシュの辛み成分は摩り下ろすと、どんどん飛んでいってしまい辛さがなくなっていきますが、酢を加えることで辛さが抜けるのを抑えることができます。そして酢を加えた瞬間にホースラディッシュの辛み成分で目が染みていたのが嘘のようになくなります。
なめらかなホースラディッシュソースができあがりました。ホースラディッシュの風味とツーンとくる強烈な辛さが味わえます。
ホースラディッシュソースで作ったローストビーフサンド。まさに本物の味と言えます。