鎌倉野菜の直売所、レンバイ(鎌倉市農協連即売所)の最新情報をお伝えする鎌倉野菜なう! 鎌倉野菜に詳しい野菜ソムリエプロの宮崎隆至がレポートします。
今年の8月は天候不順が続いたせいで農産物の収量が例年に比べて少ないということでレンバイでも、いつもの夏と比べて野菜の量が少ないです。とはいえ、量より中身で勝負できるところがレンバイのすごいところ。それではレンバイの様子をご案内いたします。
まずはジャガイモのインカレッド。なんと中まで赤いそうです。このインカレッドですがインカシリーズというカラフルなジャガイモの兄弟のひとつ。ちなみにインカ兄弟にはインカのひとみ、インカのめざめ、インカパープルなどがあります。
そういえばインカ兄弟にはインカルージュ(右上)というのもいました。
フランスのジャガイモ、ポム・デ・ラテ。フランス人はジャガイモが大好きで、フランスにはいろんな種類のジャガイモがあるんです。ポム・デ・ラテはその中のひとつ。
「紫ししとう」という珍しい野菜を見つけました。後で調べてわかったことですが奈良県の大和の伝統野菜に認定されている野菜の紫とうがらしと同じものでした。
山形県の有名な枝豆、だだちゃ豆が売ってました。だだちゃ豆は産地にこだわる枝豆だけに、驚きです。ちなみに、このだだちゃ豆、もちろん鎌倉産です。
空芯菜につるむらさき、どちらも熱帯の野菜なので暑い季節にこそ元気があります。残暑厳しい季節を乗り切るにはそんな夏野菜から元気をもらうのが一番です。
カボチャのロロン(右下)はラグビーボールみたいな形が特徴。ホクホクで甘い西洋かぼちゃの中でもおいしさが際立っていて、一押しのカボチャです。
生で食べられるカボチャのコリンキー。名前の由来はコリコリした食感から。
緑色のヘタの大きなナスは米ナス。
韓国では焼き肉をエゴマの葉で包んで食べるのが定番。エゴマは大葉と同じシソ科の野菜なので、大葉と見た目はよく似ていますが香りは全く違います。日本人にとって、この香りは好き嫌いが分かれます。
鎌倉野菜ではおなじみのオレンジズッキーニ。上に写っている曲がった緑色のは若いオレンジズッキーニ。その左と下に写っているオレンジのは成熟したオレンジズッキーニです。オレンジズッキーニの若い時期は緑色でズッキーニとして使えます。そして成熟するとオレンジ色になり今度はカボチャとして使うことができます。
ひょうたん1個150円で売っていました。これは食べられません。
いつもと比べてちょっと寂しいレンバイ。でも並んだ野菜を見ていくとおもしろいものがいろいろ見つかります。そんないつだって期待を裏切らないレンバイでした。
レンバイへのアクセスなどについての記事はこちら