鎌倉野菜の聖地、レンバイ(鎌倉市農協連即売所)の最新情報をお届けする鎌倉野菜なう! ミスター鎌倉野菜こと宮崎隆至がレポートします。
今年の夏は天候がさえなかったため、野菜が不作です。ここレンバイでもやはり野菜の数が少なくてさみしいです。でもそれが自然というもの。ということで今日はあんまり期待しないでレンバイにやってきました。
紫、グリーン、白のナスの中に黄色い謎の野菜が。イエローズッキーニかな? でもナスのヘタが付いている。そこで生産者さんに聞いてみました。すると
「白いナスが熟して黄色くなったものなんですよ。ナスは熟すとみんな黄色くなるんですよ。」
「ええー、知らなかった!」
さらに生産者さんの説明は続きます。
「右上の黄色いナスは白いナスが熟したものなので、ヘタの下に白い色が残っていますよね。左上のずんぐりした黄色いナスは緑のナスが熟したものでヘタの下がグリーンでしょ。」
「オオー! ホントだー!」
黄色いナスを初めてみて、まるで黄色い新幹線を初めて見た時のようなショックを受けてしまいました。
茹でると色が落ちてしまう赤オクラ。塩もみするだけでも色が落ちてしまう。じゃあ、どうすればいいの?
パパイアが売ってました! それにしても鎌倉のパパイアってなんだかすごく変。
「パパイアを作るのって大変ですか?」と生産者さんに聞くと
「簡単です。最近の夏は温度が高いからパパイアが良く育つんですよ。」
熱帯の果物がよく育つ。ということは、それだけ暑いってことなんだ。
このズッキーニはオレンジズッキーニ(トランペットズッキーニ)といって鎌倉野菜ではおなじみのズッキーニ。左下のは若い時のオレンジズッキーニで右のは成熟して大きくなったものを輪切りにしたもの。
ジャガイモの「べにあかり」と「ほっかいこがね」
「べにあかり」は皮が赤くて中身は白。ホクホク系でマッシュポテトやコロッケ用のジャガイモです。なお、煮崩れするので煮物は苦手。
「ほっかいこがね」は中身が黄色でネットリ系のジャガイモ。フライドポテト用に作られた品種です。煮崩れしないので煮物にも最適。
奥に見えるサツマイモの「紅はるか」。見た目は普通のサツマイモですが食べてみるとそのままでスイートポテトみたいに甘くて驚きます。ミスター鎌倉野菜一押しのサツマイモ「紅はるか」です。
野菜が少ないのでは、と期待しないで行ったレンバイですが、今日も意外過ぎる野菜や果物に出会うことができました。やっぱりレンバイはいつ行っても楽しい!
今は夏から秋に移る端境期で野菜が少ない季節ですが、これからだんだんと秋の野菜が増えてきます。レンバイがますます楽しくなってきます!