鎌倉野菜のファーマーズマーケット、レンバイ(鎌倉市農協連即売所)で今売っている野菜をいち早くご紹介する鎌倉野菜なう! 鎌倉野菜の神様、宮崎隆至(野菜ソムリエプロ)がレポートします。
古都鎌倉も朝はひんやりと秋らしくなってきました。そんな季節の移り変わりとともに野菜も移り変わるのがレンバイの魅力だったりします。それでは季節の野菜を求めて、いざレンバイへ。
先週も売っていたずいきは煮物にしたらすごくおいしかったです。そうしたら今週も売っていたので思わず買ってきました。この季節にしか手に入らないずいき。売ってたらぜひ買って食べてみてほしい野菜です。
ずいきに続いていい野菜が売っていました。穂紫蘇です。秋になるとシソにお花が咲き実をつけたところで収穫したもの。天ぷらにするときれいです。そして穂紫蘇の塩漬けは絶品でこれでご飯を食べると最高。穂紫蘇もこの季節だけのものなのでぜひ手に入れてもらいたいです。
「大根ぬきな」とは大根の栽培の途中で大根を太らせるために間引きをしたもの。下のところに小さな大根が付いているのがわかりますか? 大根になれなかった大根抜き菜ですが、お料理にはいろいろ使えて何かと便利です。浅漬けや甘辛く炒め煮にしてふりかけとかお味噌汁に入れたり、と大活躍すること間違いなし。
これは里芋の親芋です。この親芋から子芋が出てきて、今度は子芋から孫芋が出てきます。ということで普通の里芋は子芋か孫芋。親芋はほとんど出回ることはありませんが、レンバイにはゴロゴロ出てました。それにすごく安いです。「お味噌汁に入れたらおいしかったわよ」と生産者さんが言っていたので、まずはお味噌汁に入れてみようと思います。
これは何だろう? 生産者さんに聞いてみたら「さかき、といって神様にお供えするもの」と教えてくれました。
これは生の落花生です。これを塩茹でして食べるとすごくおいしい。今日も1山買ってきました。生の落花生は鮮度が命なので、買ってきたらすぐに茹でてほしいです。
四角豆を初めて見る人も多いと思います。ひらひらの付いたサヤは何とも奇妙ですが使うのは意外と簡単。輪切りにすると断面が人の形をしていてかわいいです。
里芋の親芋がここにもありました。その下(下の写真)には、親芋の子供や孫たちがゴロゴロ。何ともほほえましい光景です。
キズが付いてしまったナスが1山100円。ナスは風に吹かれてこすれたりするとキズが付いてしまい売り物にならなくなってしまう。でもキズが付いたナスはポリフェノールが2倍になるんだそうです。見た目は悪くても、その中身はすごいんです。
サツマイモの紅はるかはすごく甘くておいしいです。一度食べたらきっと忘れられなくなってしまうことでしょう。
紫水菜にレッドマスタード。夏の時期にはなかったサラダ野菜が少しずつ増えてきました。
白ナスは炒めたり茹でたりすると白い皮が汚くなってしまうので要注意。では、白い皮の色が汚くならない方法とは?
切ると渦巻き模様のビーツ。レンバイの人気者です。この渦巻きビーツですがピンクの渦巻き模様だけだと思っていたら黄色の渦巻き模様もあることを初めて知りました。写真を見るとおしりが赤いのとオレンジのがあります。
カラフルな大根で大根サラダを作るとすごくきれいです。また蒸してもきれいでおいしいです。
久しぶりのレタスです。レタスは暑いのが苦手な野菜なので暑い季節はお休みでしたが、やっと出てきました。
季節とともに野菜も変わっていきます。今日は秋の野菜との久しぶりの再会にとてもうれしくなりました。そして何よりも先に生の落花生を茹でたのでした。