2009年のアメリカ映画「ジュリー&ジュリア」はアメリカの料理研究家ジュリア・チャイルドのレシピ524を1年間かけて制覇するという目標を掲げ奮闘するOLのお話。アカデミー賞女優のメリル・ストリープがジュリア・チャイルドを、そしてエイミー・アダムスが奮闘するOLを演じています。今回はこの映画に倣ってジュリア・チャイルドのレシピを使ってお料理を作ってみたいと思います。作るのはリーキ&ポテトのスープです。
ジュリア・チャイルド「王道のフランス料理」
王道のフランス料理(Mastering the Art of French Cooking)はジュリア・チャイルドがフランス料理をアメリカの主婦でも作れるようにわかりやすく解説したレシピ本。映画「ジュリー&ジュリア」の中でも登場します。今回ご紹介するリーキ&ポテトのスープはこの本のスープの章で一番最初に登場します。
「王道のフランス料理」を開いてみると文章はすべて英語で書かれています。今どきのレシピ本と違って写真は一切出てきません。そして、たまにイラストが出てきます。百科事典のように大きくて分厚い本はvol.1とvol.2の2巻で構成されていてvol.1はなんと684ページもありました。
ジュリアのレシピはシンプルでわかりやすい
フランス料理というとプロフェッショナルなイメージがします。しかし「王道のフランス料理」に書かれたリーキ&ポテトスープのレシピはあまりにもシンプルで驚いてしまいました。材料はリーキとポテトだけ。そして調味料は塩だけです。作り方も野菜を切って塩を入れた水で茹でるだけ。野菜が柔らかくなったら、なめらかにして最後に生クリームを加えパセリを散らせばもうできあがり。これなら誰にでも簡単に作れそうです。
ジュリア・チャイルドのリーキ&ポテトスープのレシピはこちら
簡単に作ることができたリーキ&ポテトスープ。でもどこか高級な雰囲気が漂っているから不思議です。早速食べてみることにします。シンプルに作ったスープは意外にも濃厚で深い味わいがありました。ジャガイモのやさしい味の奥にリーキの風味が感じられる。シンプルな材料だけに素材の味がくっきりと浮かび上がってくる。そんな王道のスープと言えそうです。
アメリカの料理研究家ジュリア・チャイルドのレシピ本「王道のフランス料理」に出てくるレシピは意外にもシンプルでフランス料理の難しいイメージとはかけ離れたものでした。それでいて高級で奥の深いフランス料理が作れるなんて。思わず次はどのレシピに挑戦しようかな、とわくわくさせる「王道のフランス料理」です。ジュリア・チャイルドがアメリカで大人気だったことがすごくよくわかってきました。
今回のお料理で使ったリーキ
鎌倉のレンバイ(鎌倉市農協連即売所)で売っていたリーキ