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三浦大根の大根おろしはとにかく辛い!
神奈川県の三浦半島周辺で江戸時代から作られてきた三浦大根。練馬大根と並んで関東の代表的な大根として人々から愛されてきました。しかし、昭和54年に三浦半島を襲った台風で三浦大根が大被害を受けて以来、その生産は激減してしまったという。そして三浦大根に変わって作られるようになったのが青首大根です。
三浦大根は今どきの大根と比べると、大きな違いが見られます。三浦大根(写真左)は上の方がつぼまっていて、中間が太く、下はまたつぼまっている。現在、主流の青首大根(写真右)は上から下まで寸胴です。また、三浦大根は上の所が白いのに対して青首大根は上の所が緑色です。
なぜ、三浦大根は青首大根に主役の座を奪われてしまったか
青首大根のオールラウンドの使いやすさが好まれる時代になった
三浦大根は煮込んでも全然煮崩れしないから味がよく染みておいしい。そして酢漬けにしてもベチャっとしないから、なますにも最適。さらに大根おろしは刺激的な辛さ。と魅力に溢れています。それに対して青首大根は生でもあまり辛くないのでサラダにも使えるし、辛くない大根おろしや、煮物にだって使える。(あんまり煮込むと煮崩れしちゃうけど) また、大きさも手頃と今どきの消費者に受けそうな要素が揃っています。
三浦大根に比べて青首大根は地面から引き抜くのが楽だった
三浦大根はすごく大きくて、しかも中間がふくらんでいる特徴的な形のせいで収穫する時に引き抜くのが大変。それに対して青首大根は上の方が地面から出ているし、寸胴でお手頃サイズだからスルっと抜ける。それに病気にも強い。そんな理由から青首大根の生産が広がっていきました。
愛され続ける三浦大根
以前と比べてその生産量はわずかになってしまった三浦大根。でもその魅力は色褪せることなく、ますますファンを増やしています。そして、これからもずっとプレミアムな大根として人々から愛されていくことでしょう。
今回の三浦大根が買うには
鵠沼有機野菜直売所で生産者が直接販売しています
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