イタリアと言えばトマト。そんなイタリアで伝統的に食べられてきたトマトがサンマルツァーノです。このトマトは日本のトマトと違い、加熱することでおいしさが引き出されます。今回はこのサンマルツァーノを使ってトマトソースを作ってみました。トマトのおいしさをあらためて感じさせてくれるトマトソースが味わえます。
イタリアの伝統野菜、サンマルツァーノ
縦長で一般的な日本のトマトに比べると小さめ。
半分に切ってみるとゼリー状の部分が少なく、果肉が厚い。皮は薄いので簡単に湯剥きできる。
トマト缶に使われるトマトの多くはサンマルツァーノです。そう言えばトマト缶のラベルに写っているトマトってみんな縦長だったよね。
トマトソースの作り方
材料 2人分
- サンマルツァーノなどの調理用トマト 4個
- ニンニク 1片
- 塩、コショウ 少々
作り方
- サンマルツァーノを湯剥きする。サンマルツァーノの下の部分に十文字の切り込みを入れる。鍋に湯を沸かしサンマルツァーノを入れる。皮がめくれてきたら、冷水に取る。そして皮を剥く。
- サンマルツァーノをざく切りにする。ニンニクはみじん切りにする。鍋にサンマルツァーノとニンニクを入れ火にかける。ぶくぶくしてきたら弱火に落とし時々かき混ぜながら煮詰める。水分が少なくなってきたら塩、コショウで味を調えてできあがり。
- (トマトソースのパスタの作り方)1%の塩を加えた湯でパスタを茹でる。パスタの袋に書いてある茹で時間より1分短く。ただしショートパスタの場合は袋の表示時間で)
- フライパンにトマトソースを入れ温めておく。フライパンの火を止めてから茹で上がったパスタを入れ、茹で汁大さじ2を加え和える。
試食のじかん
イタリアンが大好きな私はいつもトマト缶でトマトソースを手作りしています。我ながらすごくおいしいと思っています。ところが、そんな自信があっけなく吹っ飛んでしまう出来事がこれから始まろうとしていた!
トマトソースのパスタをいつものように作ってお皿に盛りつけます。いよいよ、試食の瞬間がやってきました! まずは一口。茹で加減はいつも通りパーフェクトのペンネ。でもトマトソースがいつもとは全然違う! トマトらしい味がいきなり直球で飛び込んでくるではないか! 一番目立つのが酸味。でも、嫌みのない、素直に受け入れることのできる酸味。そして、酸味と一体になった甘み。トマトのおいしさは甘みと酸味が大切、ということを思い出させてくれる。そして、そのおいしさに奥行きを持たせているのがトマトの旨み。サンマルツァーノは熱を加えることで旨みが引き出されるという。トマトソースというより、トマトを食べているという感じ。それもすごくおいしいトマトを。
トマトソースだからトマトの味がして当然かもしれないけど、いつも食べているトマトソースはトマトの味なんかしない。いったいどこへ行ってしまったの? と聞きたくなる。最高においしい生のサンマルツァーノのトマトソース。また作ろうっと!
サンマルツァーノの生産者さん

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