京野菜の鹿ケ谷かぼちゃは、芸術的な形をしていて思わず見とれてしまいそうな不思議な魅力があります。しかし、そんな鹿ケ谷かぼちゃもお料理になるとさらりとした淡白な味わいで、強烈なイメージとは全く重ならないところがおもしろい。今回は鹿ケ谷がほちゃのさらりとしたおいしさをひんやりとした羊羹で味わってみました。
鹿ケ谷かぼちゃについてもっと知りたい方は、こちらの記事をご覧ください
材料 4人分
- 鹿ケ谷かぼちゃ 1/4個 (果肉の部分で200g)
- 水 200ml
- 粉末寒天 2g
- 三温糖 40g
作り方
- 鹿ケ谷かぼちゃを半分に切り、種を取り除く。そしてラップに包みレンジで加熱する。途中で固さを見ながら全体がやわらかくなるまで加熱する。
- スプーンで果肉を取り出す。ボウルに入れ熱いうちにマッシュする。
- 鍋に水と粉末寒天を入れ火にかける。沸いたら弱火でかき混ぜながらさらに2分ほど煮溶かす。
- 火を止め三温糖を加え混ぜる。さらに鹿ヶ谷かぼちゃのマッシュを加え混ぜる。
- 粗熱が取れたらミキサーにかけて滑らかにする。
- 容器に移し冷蔵庫で冷やす。
- 固まったら適当な大きさに切り分ける。
試食のじかん
冷蔵庫に入れてわずか1時間できれいな羊羹に変身! 明るい黄色の羊羹からは、なんと鹿ケ谷がぼちゃの香りが漂ってきます。それでは、さっそく食べてみます。サラリと溶けるような舌触りはまさしく鹿ヶ谷かぼちゃならではのもの! そして淡白ながらも鹿ヶ谷かぼちゃとわかる味わい。鹿ケ谷かぼちゃそのもののような羊羹は素直なおいしさでした。
実はこの羊羹を作るにあたって、普通のかぼちゃ羊羹になってしまったらどうしよう、と心配していました。でも、出来上がった鹿ケ谷かぼちゃの羊羹を食べると、そんな心配は一瞬にして消え去りました。伝統に裏打ちされた京野菜の凄さを見せてくれた鹿ケ谷かぼちゃでした。
鹿ケ谷かぼちゃの生産者さん
上野 秀一さん (上野農園田吾作) 京都府京都市